1.旅券
・旅券とは
旅券とは「パスポート」のことです。
外国人が日本に入国するために必要なものの1つであり、
日本に入国しようとする外国人は、
出入国管理及び難民認定法に定める有効なパスポートを所持している必要があります。
簡単に言いますと、「身分証」の役割を果たします。
・旅券における注意点
旅券には有効期限があります。
期限が近い場合、事前に自国の大使館・領事館にて有効期限を更新しておきましょう。
また、旅券を紛失した場合(盗難等)は、すぐにその国の在日大使館(領事館)に
問い合わせをしてください。
旅券は身分証ですので、身分証が無い状態が長く続くと、
ご自身に不利益が及ぶ可能性が高くなります。
なお、旅券は必ずコピーを取っておきましょう。
紛失した場合も、比較的簡易に旅券再発行の手続きを取ることが可能となります。
2.ビザ
・ビザとは
ビザとは、「査証」のことです。
後述の「在留資格」などと同義で使用されることがあるのですが、
法律上、それらとは全く別の概念です。
簡単に言うと、「推薦状」のことを言います。
日本に入国するには身分証だけでは入れません。
外国にある日本大使館が、ご本人の旅券を確認し、
「この人は日本に入国させても問題ない人です」という印を旅券に押印します。
この印を査証印と言います。
なお、査証にも有効期限があります。
短いものでは15日~などもあります。
一般的にはその国の外務省の管轄とされています。
上陸申請
旅券と査証が揃ったら、飛行機などで来日します。
その後、空港にて「上陸申請」を行います。
上陸時に、上陸港における入国審査官が旅券と査証を確認して、上陸許可の判断を行います。
OKであれば、旅券に「上陸許可印」を押印してれます。
この時点をもって、査証(推薦状)は役割を終えます。(使用済み)
※数字有効な査証を除く
・ビザの種類
ビザには種類があります。
入国目的に応じて、
・外交公用
・就業査証
・一般査証
・短期査証
・特定査証
・高度専門職査証
・医療滞在査証
に分けられます。
・ビザ(査証)が不要なケース
全ての入国外国人にビザが必要なわけではありません。
ビザが無い方が手続きとしては簡易になるため、その分入国し易くなります。
・査証相互免除取り決め
これは、短期滞在(旅行など)の場合です。
・再入国許可または難民旅行証明書を所持している場合
これは、一度入国した方が、出国時に再入国の許可を受けている場合を指します。
また、日本政府発行の難民旅行証明書を所持している場合です。
・上陸の特例許可を受ける場合
航空機や船舶の船長や、外国人乗客が買い物などのため一時的に上陸する場合です。